子どもの目は輝いているか

水谷修先生の夜回り日記」より一部改変
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/yomawari/index.html


幕末のころ、日本に来た外国人が、日本についての書物を書いている。
「日本の子どもたちはかわいい。目が輝いている。
それに日本の大人たちは、とても子どもたちをかわいがっている。
いつでもだっこやおんぶをし、そばに近づくと私たちに抱き上げて見せてくれる。
こんなに子どもたちが幸せな国はない」


でも、今はどうか。子どもたちの目は輝いているのか。
子どもたちは、それだけかわいがられているのか。
夜の町の子どもたちの目はウツロである。
昼の町で出会う子どもたちの目からも、輝きが消えてきている気がする。
今の日本の子どもたちの多くは、明日への希望や夢を失っているのではないか。


それでは、どのようにして子どもたちの目に輝きを取り戻させればいいのか。
まずは、ほめてあげることだ。
子どもたちのいいところを見つけて
親や教員、周りの大人たちがきちんと認め、ほめてあげることだ。
すぐにできることだ。


でも、これにはある前提が必要である。
子どもたちを認め、誉めてあげる大人自身が
明日への希望や夢に満ち、輝いた目で語ることだ。