ロシアが弱体化して北方領土を手放す日がくればいいですね。
ロシア製ドローン、隠せぬ技術劣位 半導体は中国頼みに
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD170GF0X10C22A8000000/
台湾TSMCとロシア社の関係遮断
ロシアには有力な半導体メーカーが3社ある。
モスクワ近郊にあるバイカル社、MCST社、ミクロン社だ。バイカルとMCSTは、機械の頭脳にあたるCPUの開発企業だ。
どちらも独自の発想による高度な論理設計を評価する声が多い。
だが、ロシアにはそれを自分で生産する力がない。
製造を委託している先が、
世界最大のファウンドリー(受託生産)企業である台湾のTSMCだった。そのTSMCは、ウクライナ危機が勃発した前後からロシア向け生産を停止した。
米国が主導する経済制裁で輸出が封じられたためだ。
バイデン政権は台湾とロシアを結ぶサプライチェーンを切断した。高まるロシアの中国半導体依存
"西側"からの経済制裁を受けて、
ロシアが調達先を台湾から中国に慌てて切り替えたのは明らかだ。
結果として中国への依存は一気に高まった。ロシアのCPUは16ナノメートルの設計だとされる。
このレベルなら中国のSMICでも十分に量産できる。ロシア半導体、国産化は画餅
ロシアで唯一の〝ファウンドリー〟といえるミクロン社の技術水準は、
2020年の時点で65ナノ程度。
プーチン政権が目指す半導体の国産化が、
絵に描いた餅であることは明らかだ。そうだとすると、
半導体の供給を中国に頼るほかにロシアの選択肢はない。
経済制裁をかければかけるほど、
ロシアを中国の方に追いやるという皮肉な結果となる。この局面は中国にとっては千載一遇のチャンスだ。
戦略物資である半導体を何としても確保したいロシアに対し、
米国に干渉されない〝米国フリー〟の半導体の生産力を握る中国が、
明らかに強い立場になるからだ。ウクライナとの戦争が長引けば、
新鋭の武器を動かすために必要な半導体を調達できなくなる。
今、ロシアは中国に足元を見られている。政治・外交の面では、
習近平がプーチンと手を握るとは考えにくい。
むしろ一定の距離を保ち、ロシアへの発言力を強めようとするはずだ。
半導体はそのための戦略的な手段となる。
技術の地政学の観点から推論すれば、
中国が半導体でロシアを屈服させる日は遠くない。