池上解説 WHO事務局長は中国寄り

池上さんが解説する、WHO事務局長が「中国に頭が上がらない理由」
https://bunshun.jp/articles/-/37661
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Q 
トランプ大統領は新型コロナの感染拡大について、
WHOが中国寄りの立場をとって判断を誤ったとして
資金拠出の停止も表明しています。
WHOがそうした疑いを持たれる理由は何ですか。

A 
WHOのテドロス事務局長の言動が、常に中国に配慮しているからです。
テドロス事務局長はエチオピア出身。
マラリアの研究者で、エチオピア政府では
保健大臣と外務大臣を歴任した後、事務局長に選出されました。
エチオピアは中国から多くの支援を受け、中国に頭が上がりません。
こういう人物がWHOの事務局長になることは
中国にとって好都合というわけで、
事務局長の選挙では中国の支援で当選しました。

中国から感染が拡大しても、
中国の封じ込めの努力を称賛したり、
事務局長がわざわざ習近平に会いに北京に駆け付けたり、
その中国寄りの姿勢は露骨です。

中国はWHOへの拠出金も増やしていますから、
事務局長は常に中国の方を見て仕事をしているのです。

(池上 彰さん)