尿たんぱく陽性とは

会社の健診で尿たんぱく陽性 どんな異常が起きた?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO30192480Y8A500C1000000?channel=DF140920160927


【問題】
健康診断の尿検査で「尿たんぱく」が陽性になった場合、
糸球体にどんな異常が起こっていると考えられるでしょうか?


(1)糸球体が傷ついている
(2)糸球体の働きが落ち、ろ過量が低下している





正解は、(1)糸球体が傷ついている


慢性腎臓病では、大きく次の2つのことが起こっています。
・腎臓の傷害(糸球体が傷ついている)
・腎臓の働きの低下(正常に働く糸球体の数が減り、全体のろ過量が低下している)


このうち、糸球体が傷ついているかどうかが分かるのが、
尿検査の「尿たんぱく」の項目です。これが陽性(+)になるということは
糸球体が傷ついた結果、
尿の中に本来漏れ出してはいけないたんぱくが
漏れ出していることを意味します。


尿たんぱくは陽性の度合いが大きいほど、
腎臓の傷害の程度が大きいことが疑われ、
その後の17 年間に透析導入となる割合は、
(3+)以上の人で16%、
(2+)の人で約7%という報告があります。
尿たんぱく陽性の状態が3カ月間続けば、慢性腎臓病と診断されます。