フランス、たばこ1箱1300円へ

仏、たばこ1箱1300円へ 欧米諸国で値上げ相次ぐ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGT26H17_S7A800C1EAF000/

AFP


フランス政府は2020年までに、
たばこ1箱を今より約4割高い約10ユーロ(約1300円)に段階的に値上げする。
税収増や若年層の喫煙率抑制が狙い。
ほかの欧米諸国などでも値上げや包装の規制の導入が相次ぐが、
闇市場での売買などの問題も生んでいる。


フランスはノルウェーなどに続き、欧州で最もたばこが高い国の一つになる。
06年に5ユーロだった1箱を現在の7ユーロまで段階的に値上げした経緯があり、
今回の方針を受け販売店は反発している。
周辺国ではドイツとイタリアが約5ユーロ、
スペインが4ユーロ強などとなっている。


世界保健機関(WHO)によると、
フランスの喫煙率は15年時点で
男性29.8%(日本33.7%)
女性25.6%(同10.6%)


仏政府は今年1月には箱の包装に一切の広告を認めず、
代わりに喫煙で亡くなった人など、
刺激の強い写真の印刷を義務付ける規制も始めている。


先進国で同様の動きは相次いでおり、
ニューヨークでもデブラシオ市長が今春、
1箱の価格を現在より2割上げて13ドル(約1400円)にする考えを明らかにしている。
オーストラリアは20年までに現在より5〜7割高い40豪ドル(約3550円)
まで上げる大胆な値上げを目指していると報じられた。