損切り と 買い

本日の日経平均 20099.75  -44.84

買い

ハマキョウレックス 東証1部
http://www.nikkei.com/markets/company/?scode=9037
欠かせぬ企業
荷捌き ハマキョウの物流一括受託「3PL」 顧客に入り込み効率化

関東を中心に全国95の倉庫を運営する


サード・パーティーロジスティクス(3PL)
スーパーなどの小売業やメーカーの物流機能を丸ごと肩代わりする、
いわば荷捌(さば)きのプロ。
その日本における元祖が浜松市に本社を置くハマキョウレックスだ。


物を右から左に動かすだけでなく、
通常は顧客企業が自社で行う受発注業務や商品の値札付けや
検品まで丸ごと請け負った上で配送する。


顧客は約1600社で扱う品物は1日500万点にも及ぶ。
名前は出せないが、コンビニチェーンAの食品から
アパレルBの衣料品、病院Cの医療器具まで――
きょうも必要な物があるべき所に収まっている背後にハマキョウの存在がある。


特に読みが難しいのが、
季節や売れ筋の変化で売れ行きが大きく変わる衣料品だ。
翌日の出荷量を的確に予想し、
その上で必要な人員を確保しなくては荷捌き現場は回らない。
だが、人件費がコストの多くを占める現場で、
余分な人員を出社させれば、てきめん赤字になってしまう。


ハマキョウは毎日のこの積み重ねを、
拠点ごとの「日々決算」で管理する。
責任を持つのは、社員・パート問わずに任命する「日替わり班長」だ。
捌きのプロの元祖ならではといえる、現場に蓄積されたノウハウが最大の強みだ。


会社全体の売上高営業利益率は約8%と、
3〜4%程度の同業者に比べ高い水準を確保している。
ただ、昨今の「宅配クライシス」の影響もあり、
「人集めには苦労しており、今後は省力化投資を増やす」(大須賀秀徳社長)考えだ。


投資額は増えるが、
2018年3月期の連結純利益は57億円と前期比13%増を見込む。
前期に完成した大型倉庫の本格稼働もあり、過去最高を更新する見通しだ。


四季報
【URL】http://www.hamakyorex.co.jp/
【決算】3月
【特色】独立系の物流一括受託大手。
伊藤忠と量販店向けで合弁。近鉄物流等買収し運送拡充
【最高益】主力の物流センター受託は新たに15件獲得へ順調。
立ち上げに手こずった新物流センターの運営も正常化。
貨物運送は新規顧客開拓と運賃適正化が寄与。
燃油費増吸収し営業益急反発。最高純益。増配。
【新拠点続々】6月に愛知の物流センター稼働、食品関連業務を受託。
来期は医薬品業務の獲得受け、京都にセンター建設。
アパレルはネット通販の業務受託にも注力。