変形性膝関節症による膝痛
http://www.kampo-s.jp/web_magazine/back_number/288/handbook-288.htm
Q. 下記の症例に用いられた方剤を検討してみましょう。
岸田友紀先生（大阪大学医学部 漢方医学科）
［症例］
64 歳、男性
［主訴］
左膝の痛み
［既往歴］
なし
［現病歴］
1 年前より左膝の痛みを自覚。安静時痛はなく、
動作開始時（立ち上がり、方向転換）に痛みが生じる。
近医整形外科を受診し、レントゲン上の異常は認めず
初期の変形性膝関節症であることを言われた。
［現症］
レントゲン上関節裂隙の狭小化は認めず。
膝の熱感なし。
温めることによって、関節痛は軽減する。冷えを自覚しており、
好きだった露天風呂に入るのがためらわれるようになってきた。
睡眠・食欲・排尿便に困難はみとめず。
［治療］
ⓍⓍⓍⓍⓍ7.5ｇ/日 分3
［経過］
３ヶ月後、痛みがかなり楽になり、登山を８時間できるようになった。
６ヶ月後、痛みがなくなったため廃薬とした。
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A.防已黄耆湯
