レムナント

脂質異常症 隠れたリスクを見逃すな!
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2017/02/0206.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2017/02/0208.html

中性脂肪は何をしている




中性脂肪コレステロールとは別の物質ですが、
悪玉LDLの味方、善玉HDLの敵として働きます。
中性脂肪が増えると悪玉は小型化して血管壁にいっそう入り込やすくなり、
また善玉は数が減ってしまうのです。
こうして中性脂肪もまた動脈硬化を悪化させます。



















レムナントが血中に居座る




食事でとった中性脂肪は、
最初はコレステロールを含んだ大きなかたまりになっていますが、
すぐに脂肪酸という小さい物質へとどんどん分解されていきます。
ところが食後高脂血症では、この分解がスムーズに進まず、
レムナントという分解途中の中性脂肪のかたまりが血液中に長くとどまります。
これが食後高脂血症の正体です。なおレムナントにはコレステロールも含まれています。

動脈硬化の新たなリスク





レムナントが血液中に長くとどまると血管壁に入り込みやすく、
その結果コレステロールがたまって動脈硬化を引き起こします。
つまり、空腹時の脂質異常症だけでなく、
食後高脂血症もまた狭心症心筋梗塞のリスクを高めてしまうのです。