小野薬が7%高

日経QUICKニュース
◇小野薬が7%高 オプジーボ「血液がん向け販売」で見直し買い


オプジーボ」について
「年内にも血液がんの一種で保険適用を受けて販売することを明らかにした」と伝え、
オプジーボの順調な適用拡大を改めて評価する買いが入った。
米国で第1選択薬としての肺がん治験に失敗し株価は大幅に下げたが、
2017年3月期に前期比2倍超の純利益の増益を見込む小野薬は
「大手製薬でも突出して業績が堅調で、株価が下がれば買いたい個人や機関投資家は多い」
東海東京証券の赤羽高シニアアナリスト)との声がある。
10カ月ぶりの安値水準まで下げた株価が、投資家の買いを後押ししたようだ。


年内にも適用が拡大する見通しなのは難病の「ホジキンリンパ腫」で、
今年3月に保険適用を申請した。
腎細胞がんについても申請済みで、
薬を使う潜在的な患者数は承認に伴い順次拡大する見通し。


日経QUICKニュースに取材に対して小野薬の広報担当者は、
ホジキンリンパ腫での保険適用について
「難病向け医薬として、優先的な審査の対象となっている」と説明したうえで、
申請から9カ月ほどで販売承認が出るケースが多いと話した。
ホジキンリンパ腫の薬を使う患者数は肺がんなどに比べ少なく
、同症例の承認による販売寄与は限定的とみられるが、
オプジーボの順調な適用拡大例として評価される可能性がある。