生体吸収性スキャフォールド

心臓を守りたい「狭心症の治療」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/04/0405.html



「生体吸収性スキャフォールド」とは、
わかりやすく言うと、「溶けてなくなるステント」です。
従来の金属製ではなく、特殊な繊維を使って作られていて
数年以内に自然に分解されて血管の壁に吸収されることが特徴です。
金属のものと違って、時間が経つとなくなるため、
新たな動脈硬化の発生を減らすことができると期待されています。
しかし、生体吸収性のものにも課題はあります。
一つは、動脈硬化がおこっている場所が、石灰化などで硬くなっている場合は、
十分食い込まず、血管の拡張が不十分の場合があります。
また、金属のものに比べ、少し厚みがあるため、
食い込まず浮いてしまうと、血栓がついて、
ステント血栓症が起こる可能性も少しあると言われています。