心臓を守りたい「心不全の治療」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/04/0407.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/04/0406.html
心不全の薬にはさまざまな種類があります。
ACE阻害薬、ARB、アルドステロン拮抗薬は「心臓を保護する薬」です。
β遮断薬は「心臓を休ませる薬」です。
利尿薬は「心臓を楽にする薬」です。
強心薬は「心臓を力づける薬」です。
心臓を保護する薬
ACE阻害薬、ARB、アルドステロン拮抗薬などは、特に初期の段階から使われます。
関係するホルモンに働きかけ、心臓を保護します。
心臓を休ませる薬
β遮断薬は狭心症や高血圧の治療にも用いられることがあります。
血圧を下げたり、脈を遅くしたりすることによって心臓が働きすぎないようにします。
少量から開始して、時間をかけて徐々に増量していくと、心臓の働きがよくなっていきます。
心臓を楽にする薬
利尿薬は体の余分な水分を尿として排出させて、
むくみや息苦しいといった、うっ血による症状を改善する薬です。
心臓を力づける薬
強心薬と呼ばれる薬は、心臓の筋肉に作用し、
血液を送り出すポンプ機能を強くします。
心不全の初期には、階段や坂道を上ったり、
重いものを持ったりすると、息切れが激しくなります。
心不全が進行すると、あお向けになって寝ると咳が続いたり、
突然、息苦しくなって目が覚めたりするようになります。
起き上がっても回復するまでには、しばらく時間がかかります。
さらに病状が進むと、横になると息苦しくなり、体を起こすと楽になります。
全身から心臓に血液が戻りにくくなる「うっ血」によって起こる症状です。
血の巡りが悪くなると顔や足がむくみます。
さらに進むと腸や胃にもむくみが出て、
食後におなかが張る、食欲が落ちるという症状が出ます。