『コウノドリ』産科医が説く!「飲酒・喫煙のリスク」〜妊娠は夫婦で禁煙のチャンスです
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151126-00046474-gendaibiz-soci
産科医・鴻鳥サクラの物語『コウノドリ』。原作漫画もTVドラマも絶好調だ。
この主人公のモデルとなった産科医・荻田和秀氏
(大阪りんくう総合医療センター泉州広域母子医療センター長)に
知っておきたいお産のリスクについて聞いた。
今回は、「お酒とタバコのリスク」についてーー
お産は病気ではないが、命の危険とは常に隣り合わせ。
ただその危険を防ぐことはできる。その一つが、「禁酒禁煙」だ。
妊娠は人生最大の禁煙チャンス
タバコは百害あって一利なし。妊婦さんには今すぐやめさせてください。
喫煙のリスクは、
●流産率が2倍になる
●早産率が1・5倍になる
●常位胎盤早期剥離(赤ちゃんより先に胎盤が剥がれて危険な状態になる)のリスクが
2〜3倍になる(最悪の場合胎児死亡に、あるいは大量出血で母体死亡に)
●出生時の赤ちゃんが低体重に
●赤ちゃんの精神発達への悪影響
など、かなり深刻です。
タバコのパッケージにもこんな表示があります。
「疫学的な推計によると、たばこを吸う妊婦は、吸わない妊婦に比べ、
低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります」。
誰が見ても健康にいいことは一つもありません。
ただし、一つ言っておきたいのが、
妊娠を機に禁煙に成功する人が非常に多いことです。
日本のデータですが、妊婦さんが喫煙している場合、
8割以上が妊娠を機に禁煙したいと思っているそうです。
そして、喫煙していた女性の7割が妊娠を機に禁煙に成功しています。
つまり、妊娠は人生最大の禁煙のチャンスなのです。