武田、最終黒字予想

武田、16年3月期680億円の最終黒字予想 前期は和解金計上で赤字
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLASFL15HHA_15052015000000


武田薬品は15日、2016年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が
680億円の黒字(前期は1457億円の赤字)になる見通しだと発表した。
米国で潰瘍性大腸炎クローン病治療剤「エンティビオ」など新製品が伸びるほか、
米訴訟の和解金がなくなるため。
アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスの1181億円は大きく下回る。


売上高にあたる売上収益は前期比2%増の1兆8200億円、
営業利益は1050億円の黒字(前期は1292億円の赤字)を見込む。
米国の「エンティビオ」に加え、
国内では高血圧症治療剤「アジルバ」など新製品の売り上げが伸びる。
研究開発費が減少するほか、米訴訟関連の費用もなくなるため、黒字に転換する。


同時に発表した15年3月期の連結決算は、
売上収益が前の期比5%増の1兆7778億円、
営業利益が1292億円の赤字(前の期は1392億円の黒字)、
最終損益が1457億円の赤字(同1066億円の黒字)だった。
最終赤字となったのは1949年の上場以来初。
糖尿病治療薬「アクトス」を巡る米国での製造物責任訴訟に関する和解金などで
3241億円などを費用として計上したことが響いた。
年間配当は前の期比横ばいの180円とした。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕