結核

肺の病気を治したい「結核 最新の治療と予防」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2015/01/0108.html

結核の症状




結核を発病して初めに起こる症状は、
せき、痰、微熱、体のだるさなどで、かぜの症状に似ています。
進行すると血痰や息切れが起こります。
高齢者の場合は、急に体重が減少するのが特徴です。
初期症状が「2週間以上続く」または「いったんよくなっても繰り返す」という場合、
血痰、息切れ、体重減少がある場合は、かぜ以外の病気を疑って医療機関を受診してください。

治療




結核を発病しやすいのは、
高齢者、乳幼児、喫煙者、やせすぎの人のほか、
糖尿病の人、腎臓病で透析治療をしている人、胃を切除している人などです。
また、抗がん剤ステロイド薬、リウマチの注射薬などを使用している人も
発病しやすいといわれているので、注意が必要です。


結核の治療は、のみ薬による薬物療法が基本になります。
作用の異なる3〜4種類の薬を併用し、6〜9か月間治療を続けて体内の結核菌を除去します。
ほかの人に感染させるおそれがあまりない場合は、通院での治療が可能です。


通常の結核は6か月間毎日きちんと薬を服用すれば治すことができます。
ただし、まれに薬の効かない多剤耐性菌が現れることがあります。
多剤耐性結核の治療は難しく命に関わることがありますが、
2014年に40年ぶりに結核の新薬デラマニドが健康保険の適用になりました。
この薬を含む併用療法は、含まない併用療法より、
多剤耐性菌を体内から除去する効果が高いとわかっています。