タウリン

貝やイカ・タコに豊富 体の潤滑油タウリンを効率よくとる
http://apital.asahi.com/article/hiketsu/2014120800007.html



タウリンアミノ酸に化学構造が似た物質で、
1827年に牛の胆汁から見つかった。
私たちの体のいたるところに含まれており、
その割合は体重の約0・1%。体重60キロの人だと60グラムほどになる。
部位別では、心臓や筋肉、肝臓などに多く分布している。


「体全体の機能を整える、潤滑油のような働きをする物質です」。
タウリンの働きについて、中部大学の横越英彦教授(栄養化学)はそう説明する。


横越さんらの研究チームは、
コレステロール食で飼育し、血中のコレステロール値を上昇させたラットを使って実験。
タウリンをエサに混ぜて食べさせると、
悪玉コレステロールが統計的に有意に減少することを確認した。


横越さんによると、このほかにも、
心臓の筋肉の細胞の働きを保つ、
肝臓の細胞を保護する、
目の角膜や網膜の機能を維持するなど、
タウリンの持つ多彩な機能が報告されているという。


タウリンは私たちの体内で合成できる物質だ。
ドリンク剤も良いが、ふだんの食事でたんぱく質をしっかりとれば補うことができる。