SGLT 5人の死亡例 

SGLT2阻害薬の副作用にご注意 市販直後調査で5人の死亡例
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/022580.php


SGLT2阻害薬に関する市販直後調査の中間報告を、製薬メーカー各社が公表した。
10月中旬までの調査報告から、SGLT2阻害薬3剤で5人の死亡例が報告された。


◆スーグラ
死亡例は1人で、動悸、胸痛、発熱、冷汗が発現し同剤の投与を中止したが、
その5日後に自宅で倒れているところを発見された。
調査の結果、死因、発見時の状況などは不明だった。


◆フォシーガ
死亡例は以下の3人だった。


・ 男性 60歳代
同剤投与約2ヵ月後、患者自身が低血糖症状を訴えて来院。
血糖値測定するも160mg/dLで低血糖の可能性は低いと判断し、グリメピリドを中止。
4日後、倒れて救急車で搬送され、搬送先の病院で死亡。死因が不明なので、詳細を調査中。


・ 男性 50歳代
体重:99.4kg、関節リウマチを有する患者。
本剤開始46日後、下痢、嘔吐、倦怠感、発汗あり。
補液開始15分後、眼球上転、下顎呼吸、脈触知不能となり
心臓マッサージ及び人工呼吸開始、救急隊要請。搬送先の病院で死亡。


・ 女性 60歳代
腰椎滑り症でほとんど寝たきりであり、食欲はなかった。
患者自身が来院できず、その後は家族が薬を取りにきていた。
死因は不明で、同剤との因果関係についても不明。


◆デベルザ / アプルウェイ
死亡例は1人。
60歳代男性で、慢性心不全、低酸素症、発作性心房細動などを合併していた。
下痢・嘔吐が頻回に発現していたが水分摂取が不十分であり、
脱水により高血糖昏睡が発現し死亡に至ったとみられる。
脱水の原因として、同剤以外に、下痢、嘔吐、入浴による発汗、
利尿薬との併用が考えられる。