へバーデン結節 ブシャール結節 母指CM関節症

手と指の痛み・しびれ「変形性関節症」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2014/07/0708.html

変形性関節症とは




手の変形性関節症は、指の関節が変形する病気で、
痛みを伴うこともあれば、伴わないこともあります。
一般に、更年期以降の女性に起こりやすく、
特に痛みを伴うものは更年期に起こりやすいことがわかっています。


変形性関節症には、
第一関節に起こるへバーデン結節
第二関節に起こるブシャール結節、
親指の指先から数えて3番目のCM関節に起こる母指CM関節症の3種類があります。


痛みは多くが2〜3年で治まりますが、
関節がいったん変形してしまうと元に戻すことは難しくなるため、
初期のうちに適切に対処することが大切です。

治療と対処法




治療法は、関節の部位によってそれぞれ異なります。
へバーデン結節では、
痛いときは患部をテープで固定して安静にするのが基本です。
テープはあまり強く固定する必要はなく、医療用のテープのほか、
家庭にあるばんそうこうやテーピング用のテープなども利用できます。


ブシャール結節の場合は、
第二関節が曲がらなくなると日常生活に支障を来すため、
無理のない程度の強さでできるだけ指の運動をすることが大切です。
第一・第二関節の曲げ伸ばしや、柔らかいボールなどを握って力をつける運動を、
毎日入浴中などに行うとよいでしょう(痛みが強く腫れがある場合は安静にする)。


母指CM関節症では、
対立装具を着けて、親指を少し広げた状態に保ちます。
原則として1日24時間、2〜3か月間装着します。
対立装具は義肢装具士に注文するほか、
薬局などで市販されているものを使ってもよいでしょう。
症状によっては、痛み止めや抗炎症薬を処方するほか、
症状が強いときには患部に直接注射をすることもあります。