メディカルジャーナル「認知症 新発想で挑む」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2014/05/0519.html
アルツハイマー病では
神経細胞の周りにアミロイドβという老廃物がたまった「老人斑」が増えていきます。
このアミロイドβが神経細胞を死に至らしめると考えられています。
しかし、実は老廃物は脳の血管にもたまり「脳アミロイド血管症」を引き起こすのです。
脳アミロイド血管症になると、
①老廃物の排出がうまくいかなくなったり、
②微小出血を引き起こす、
③脳血流の低下などの悪影響を引き起こし、
認知機能の低下をもたらすことがわかってきました。
シロスタゾールを服用していた人を調べたところ、
認知症の進行が抑えられていました。
シロスタゾールは血液を“さらさら”にする薬です。
今回、さらに
①脳の血液循環を改善
②老廃物の排出を改善
といった効果が期待されることがわかりました。
今後、国立循環器病研究センターを中心に、
認知症の発症を予防できる効果がシロスタゾールにあるかどうか、
認知症予備群の人を対象に調べる「治験」が年内に始まる予定です。