初のSGLT2阻害薬「ダパグリフロジン」が米国で承認

初のSGLT2阻害薬「ダパグリフロジン」が米国で承認
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021215.php



FDAは、SGLT2阻害薬「ダパグリフロジン」
(米国での商品名はFarxiga)の承認を1月8日に発表した。


ダパグリフロジンは、
世界ではじめて2型糖尿病治療薬として承認を取得したSGLT2阻害薬。
すでに欧州やオーストラリアなど38ヵ国で、治療薬として承認されている。


腎臓からの糖の再吸収を阻害するだけなので、
血糖値が下がりすぎる低血糖の心配が少ないというメリットがある。
さらに、体内の糖が減少するので、体重減少の効果なども期待されている。


腎臓には、糖を再吸収する輸送体としてSGLT1とSGLT2がある。
新薬は、このうちSGLT2の働きを阻害することで、
糖の再吸収を防ぎ、そのまま尿として出すように作用する。


SGLT2阻害薬の特徴的な有害事象は脱水で、
それに伴い低血圧によるふらつきや失神、あるいは腎機能低下が生じる可能性がある。


また、尿糖の増加にともない尿路感染や性器感染症が起こる可能性があるが、
実際に尿路感染のため治療を中止した患者は少なかったという。


また、1型糖尿病患者、中等度以上の腎障害合併患者、透析患者への使用はできない。
心臓血管への影響、肝障害、膀胱がんを発症する危険性を確かめるために
1万7,000人以上の患者が参加するDECLARE試験が進行中だ。


AstraZeneca and Bristol-Myers Squibb announce US FDA approval of FARXIGA (dapagliflozin)(アストラゼネカ 2014年1月8日)