サントリー、米首位を買収 蒸留酒で世界3位に

サントリー、米首位を買収 蒸留酒で世界3位に
ウイスキー「ジムビーム」 1兆6500億円
http://www.nikkei.com/article/DGKDASGF1301E_T10C14A1MM8000/
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/ma.aspx?g=DGXNASGF1301E_13012014MM8000&df=1




サントリーHDは13日、米蒸留酒最大手ビーム社を
総額160億ドル(約1兆6500億円)で買収することで同社と合意したと発表した。
買収でサントリーHDは世界の蒸留酒メーカーで10位から3位に浮上。
かねて懸案だった蒸留酒事業の巨額買収で、
世界の酒類市場でグローバルプレーヤーとしての地位を固める。


最近の日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)では
ソフトバンクの米携帯電話会社スプリントの総額216億ドルに次ぐ規模になる。


ビーム社は世界最大のバーボンブランド「ジムビーム」のほか、
コニャックやテキーラなど蒸留酒を幅広く展開し、高いブランド力を持つ。


サントリーHDの「山崎」「響」などと合わせた両社の売上高の合計は
小売りベースで95億ドルを超え、英ディアジオ、仏ペルノ・リカールに次ぐ3位となる。


佐治信忠社長は酒類事業について
「ビールで世界で戦うのは厳しい。利益率が高く
新規参入の少ない蒸留酒の拡大が中心になる」と指摘。
価格競争が激しく、消耗戦となった国内市場からの大胆なシフトを模索していた。


ビーム社の売上高を単純合算すると、
サントリーHDの海外売上高比率は2012年12月期の21%から32%に上昇する。


サントリーHDは
09年に仏飲料大手、オランジーナ・シュウェップスを約3000億円、
13年に英グラクソ・スミスクライン(GSK)の飲料部門を2100億円で相次いで買収した。