慶良間諸島と沿岸地域 国立公園指定へ

慶良間諸島と沿岸地域 国立公園指定へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131224/t10014075551000.html



多様なサンゴなど豊かな生態系で知られる、慶良間諸島とその沿岸海域が、
国内では27年ぶりに、新たに国立公園に指定されることになりました。


これまでは、海岸から1キロの範囲が
県が管理する国定公園に指定されていましたが、
環境省は、ザトウクジラが繁殖する海域を保護しようと、
区域を大幅に広げたということです。


また、国立公園に指定される海域のうち、
多様なサンゴが高密度で生息する海岸から水深30メートルまでの範囲を
新たに「海域公園地区」に指定して、開発のほか、
サンゴや熱帯魚の採取などを規制するとしています。


島々の周辺には「ケラマブルー」と呼ばれる透明度の高い海域が広がり、
多様なサンゴが高密度で生息しています。


夏には絶滅危惧種のアオウミガメが産卵に来たり、
冬にはザトウクジラが繁殖のために訪れたりするなど、
豊かな生態系が育まれていて、ダイビングやホエールウォッチングなどが人気です。


海域に広がるサンゴは合わせて248種類に上り、
国内で確認されるサンゴ礁を形成するサンゴのうち
およそ62%がこの海域で生息していることになります。


指定されたあとは、環境省オニヒトデの駆除に取り組むなど、
サンゴの保全活動を後押しするとしています。