心臓 × コルヒチン




75歳男性 
≪循環器内科の処方せん≫
アスピリン 1500mg 1× 
コルヒチン 2錠 2×
ネキシウム 1カプセル 1× 14日分


俺は窓口で
この処方せんの意味がまったくわからないまま患者さんと対峙した。


俺 「入院されてました?」
患者「うん、入院してた」
俺 「何で入院されたんですか?」
患者「2回目の心筋梗塞で風船治療したよ」
俺 「この薬は入院の時に飲んでました?」
患者「飲んでいた」
俺 「痛風あります?」
患者「ないよ」
俺 「ああそうですか・・・ではお大事に」


医師の処方意図がわからず、俺は患者に薬を渡した。


あとで、「アスピリン」「コルヒチン」でググってみると
「心膜炎」と出た。


ううー

 

古くて新しい薬コルヒチン、急性心膜炎の頻発・再発リスクを半減/NEJM

http://www.carenet.com/news/journal/carenet/36109


急性心膜炎に対し、
アスピリンなどによる従来抗炎症療法に加えてコルヒチンを投与すると、
頻発性・再発性心膜炎の発生リスクは半減することが明らかになった。
症状持続率や入院率も、コルヒチン投与により大幅に減少することが示された。
コルヒチンは痛風の古典的な治療薬だが、
近年、再発性心膜炎に有効であることが示され推奨されている。
急性心膜炎に対する効果も支持する報告がされているが確定的データはなかった。


A Randomized Trial of Colchicine for Acute Pericarditis
N Engl J Med 2013; 369:1522-1528 October 17, 2013
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1208536