皿を変えれば食べ過ぎを防げる

食べ過ぎを防ぐ秘訣はお皿にあり 皿を変えれば食べ過ぎを防げる
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/020751.php



1 なるべく小さいお皿に料理を盛りつける
コーネル大学のブライアン ウォンシンク教授(摂食行動学)らは、
225人の被験者を対象に実験を行った。
お皿のサイズを変えることで、食事の摂取量がどれだけ変わるかを調べた。


その結果、皿の直径を30センチから25センチに変えただけで、
カロリー摂取量が平均で22%も低下することが判明した。


食事の量が同じでも、大きさお皿と小さなお皿に盛りつけると、量が変わって見える。
これは「デルブフ錯視」と呼ばれる現象を利用したものだ。
2つの同じ大きさの円を描き、片方には外に大きな同心円、
もう片方には外に小さな同心円を描くと、もとの円の大きさが異なって見える。
円以外に三角形や四角形でも同じ現象が起こる。


2 皿の色を変えてコントラストをはっきりさせる
食事の満足感に影響するのは、お皿のサイズだけではない。
皿の色も大きく影響するという。
ウォンシンク教授らは、ホワイトソースをかけたパスタ、
赤いトマトソースをかけたパスタ、野菜、チキンといった食品を使い実験を行った。


皿の色が白いものと赤褐色のものを用意し、
被験者に好きなだけ料理を皿に盛りつけてもらい、その量を記録した。


すると、白い皿に白いのパスタを盛りつけた人と、
赤褐色の皿に赤いパスタを盛りつけた人では、食品の量が増えることが判明した。
皿に盛りつけた食品のカロリーは、最大で30%増えていた。


これは、食品と食器の色が似ていると、量を把握しにくいため、
つい余分に盛りつけてしまうからだという。


「食品と食器の色が同じであると、
自分がどけだけ料理を皿に盛ったか分かりにくくなります。
逆に言うと、食器と料理の色のコントラストをはっきりさせれば、
盛りつける量が分かりやすくなります」と、ウォンシンク教授は説明する。


お皿の色を変えることで、
食品の色のコントラストがはっきりし、自然に量を把握しやすくなる。


例えば、米、チキンとブロッコリーといった食事をとるときに、
白いお皿ではなく、赤褐色の皿に変えてみたとする。
色の対比がはっきりするので、食品の量を把握しやすくなる。
食べ過ぎない方が良い食品に対しては、自然に量を調整しやすくなるという。


3 テレビを見ながら食事をすると食べ過ぎにつながる
減量を望んでいる人にとって、まずやめたほうが良いのは「ながら食べ」だ。
「考え事をしながら」、「テレビを見ながら」など、
何かをしながら食べていると、自分がどれだけ食べているのか分からなくなる。
人は食べることに集中していないと、気が散ってしまい、
さらに多くを食べてしまう傾向がある。