「日本株の急落に備えよ」 米ファンドが出した指令

日本株の急落に備えよ」 米ファンドが出した指令
http://www.asahi.com/business/update/0615/TKY201306150006.html?
日経平均


背後にいたのは、米国のヘッジファンドだった。


米西海岸に拠点を置くヘッジファンドの首脳は実は、
23日の1週間も前から大規模売りの準備に入っていた。


日本株は急激に上がりすぎだ。逆回転があってもおかしくない」


社内のチームを呼び集め「日本株の急落に備えろ。勝負は数日以内」と指示。
割安だった時期から買ってきた大量の日本企業株式を売る計画をたてた。
下落の兆しを察知したら、売り始める権限を現場に与えた。


ファンドの重要顧客には
「もう、日本株の投資はタイミングが遅い。あとは下落するだけ」
と連絡した。周到な根回しだった。


日本時間5月23日。
日本の株式市場が大きな下落に転じた。


◆「政策が変わるとき、市場の振れ幅大きい」
「数カ月たてば、日経平均は再び1万6、7000円をつけるだろう。
それを見越して、割安な株式は買っている。また利益が得られると思う」


別の米ヘッジファンド幹部のアダム・グロスマン氏は
「国の政治や経済の政策が変わるとき、株式や債券の市場は、
振れ幅が大きくなりやすい。まさに、日本はそれが起きた」。


投資ファンドを運営するニール・ヘネシー氏は
「足もとの乱高下は、急上昇の一時的な調整だろう。
多くのファンドにとって、欧州や新興国に投資するのも簡単ではなく、
長い目でみれば、日本株は上昇の余地が十分ある。
私たちも、日本への投資の方針は変わらない」。


一方で、あるヘッジファンド幹部は
「かなり著名なヘッジファンドが、
日本株をさらに大量に売ろうとしていると聞いた。動きが気になる」。
ヘッジファンドうしの綱引きは、日本株の乱高下を継続させるおそれもある。


ヘッジファンド 
富裕層や大口投資家からお金を集め、
投機的な売買を繰り返して高収益を狙う私的な投資組合。
株式、為替、債券などさまざまな金融商品に、複雑な方法を駆使して投資する。