コレバイン

肥満患者にコレスチミドはいかが?
糖尿病と高コレステロール血症の合併例に効果
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201305/530662.html

最近になって、コレスチミドが糖尿病への効果があることが示され、
メタボリックシンドロームの患者に処方する医師が増えつつある。
中谷内科クリニック院長の中谷矩章氏は
「特に高コレステロール血症があり、血糖値が高めの患者に
併用薬として使用することが多い」と話す。



コレスチミドの併用により、総コレステロールと血糖値が低下した1例





ふくだ内科クリニック院長の福田正博氏は、
肥満体型の2型糖尿病患者97人にコレスチミドを処方し、
HbA1cとLDL-Cの改善効果を検証した。
すると、コレスチミドの投与開始3カ月後には、
HbA1cは8.7%から7.8%に、LDL-Cは140mg/dLから132mg/dLに改善した(図2)。


副作用として便秘が起こるという問題もある。
井上氏は「便秘からイレウスを生じる可能性があるため、高齢者には向かない薬剤だ」と語る


さらに注意すべき点として、他の薬剤の吸収阻害もある。
特に「サイアザイド系利尿薬、ワーファリン、
レボチロキシンなどの脂溶性の薬剤は吸収が阻害されやすい。
同時に処方する際には併用薬を、コレスチミドを服薬する1時間前、
もしくはコレスチミド服薬後4時間以上開けて飲むように指導する必要がある」
と井上氏は説明する。


「コレスチミドを摂取する際に、コップ3杯の水を飲むよう指導する。
すると、腹部膨満感により空腹感が紛れて食事摂取量を抑えやすくなるため、
コレスチミドが持つ本来の薬剤効果を上回る結果が得られるケースもある」