アラフィフ女性の心筋梗塞 喫煙のリスクは男性の2倍

どうすれば安全安心:アラフォー、
アラフィフ女性の心筋梗塞 喫煙のリスクは男性の2倍
http://mainichi.jp/select/news/20130523dde012100092000c.html



天海祐希さん(45)が心筋梗塞で倒れたとのニュースは
同世代の女性たちに衝撃を与えた。


閉経前の女性に心筋梗塞は少ない。
「女性ホルモンのエストロゲンに守られているからです。
エストロゲンには血管を広げ、動脈硬化を抑える働きがあるのです」
と説明するのは性差医療に詳しい循環器内科医、静風荘病院の天野恵子さんだ。


ところが、せっかく女性の体を守っている
エストロゲンの働きを邪魔するものがある。
「特に悪影響が著しいのがたばこです。
40代でも喫煙者、糖尿病、高血圧の人は動脈硬化が進んでいる恐れが強い。
男性同様、心筋梗塞になってもおかしくないと考えた方がいいでしょう」
と天野さんは強調する。


喫煙、糖尿病、高血圧が
女性の心筋梗塞リスクを高めることはデータでも立証されている。


熊本大医学部教授の河野宏明さん(循環器内科医)は、
02年に初めて急性心筋梗塞を発症して全国20施設に入院した1925人と、
年齢構成と性別の割合が等しい健康な2279人を比べ、危険要因を解析した。
その結果、女性の喫煙者が心筋梗塞を発症するリスクはそうでない人の8・2倍、
糖尿病は6・1倍、高血圧は5・0倍だった。
特に喫煙と糖尿病によるリスクは男性の2倍以上に達した(表参照)。





禁煙のメリットは大きく、
2年で心筋梗塞のリスクは半減、
5年たてば非喫煙者と同じになる。禁煙すると太ることがあるが、
それでも心筋梗塞のリスクは半分になるという研究結果があるほどだ。