間質性肺炎 長引く空咳

見逃されている間質性肺炎 長引く空咳、重症化も
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-29_48645

http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2010/09/0901.html


肺胞の周りの炎症により、
肺胞の壁が厚くなって酸素の取り込みが悪くなったり、
肺が硬くなって膨らみが悪くなる病気が、間質性肺炎です。


原因にはリウマチといった膠原病
漢方や健康食品を含む薬剤、
粉塵や埃や有害物質の吸い込み、たばこなどがあり、
最近は九州や沖縄に多いウイルス(HTLV−1)も発症に関わることや、
一部に遺伝があることも分かってきました。
これらの原因が無い場合は特発性間質性肺炎と呼ばれます。


特発性間質性肺炎は発病から5年で約30%の方が亡くなるとされ、
厚生労働省が定める難病の一つに該当します。


症状は長引く空咳で、進行すると動く時の息切れが出始めます。
急性増悪では、熱や強い呼吸困難を伴うこともあります。


無症状や慢性に経過する方は、無治療または
咳止め・在宅酸素療法などの対症療法で経過観察します。
薬剤を用いる場合は、ステロイド免疫抑制剤などを投与します。
また、特発性間質性肺炎の一部では、適応は限られますが、
数年前から新しい治療薬も使われるようになりました。
難治性では、肺移植が考慮される例もあります。
(玉寄真紀先生・琉球大学付属病院)