腰痛 学会が指針

つらい腰痛どう治療 学会が指針、タイプ別に分類
「安静」有効とは限らず
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53617350V00C13A4EL1P01/



日本整形外科学会と日本腰痛学会は昨年11月
「腰痛診療ガイドライン」を公表。医療現場などに普及し始めている。


多くの人が陥りやすいのが「まず安静」という考え方だ。
ぎっくり腰などになると、あまりの痛さに寝込む人は多い。
しかし、ガイドラインによると「安静は必ずしも有効な治療法とはいえない」。
急性腰痛でも、痛みに配慮しながら可能な範囲で動くことが
ベッド上の安静よりも痛みを軽減し機能を回復させる効果が見込めると記している。


福島県医大の矢吹教授も
痛みがひどい場合には鎮痛剤を処方し
腰を動かさないように気をつけながら活動するよう勧める。
第一選択薬は非ステロイド性抗炎症薬とアセトアミノフェン
「短期間処方し、ある程度動ける体をつくる」


コルセットも効果を過信しない方がよいかもしれない。
ガイドラインでは、痛みの改善効果は認められないとする一方で
体を動かす機能の改善には有効だと記載している。
矢吹教授は「腰痛の予防になるというデータはないが
患者自身が動けそうだと感じるケースもある。
適宜、付けたり外したりするとよいのではないか」と指摘する。


腰痛を防ぐにはどうしたらよいのか。
日赤医療センターの久野木部長は
「良い姿勢」
「適度な運動」
「楽しい仕事」
「バランスのとれた食事」の4つをあげる。


運動といっても身構える必要はない。
矢吹教授はまず簡単なストレッチから始め
大股で歩くなど汗ばむ程度の全身運動へ進み
最後に筋力トレーニングなども試すよう勧める。
週3回以上、3カ月以上続けるのが基本だ。