日本の農業はどうなってるの?

日本の農業はどうなってるの?
自給率、農家数とも減 法改正で企業の参入が増加
http://mainichi.jp/opinion/news/20130323ddm002070094000c.html



なるほドリ 
安倍首相が「農業を成長産業にする」と言っていたけど、農業の現状は?


記者 
日本の食料自給率東京五輪翌年の1965年は73%でしたが
11年は39%に落ち込みました。主要先進国では最も低い水準です。
食生活の変化で、自給率の高いコメを食べる量が半減し
油脂や肉類の輸入が増えたのが原因です。
また、牛や豚などの餌は、多くを輸入に頼っています。
畜産物の自給率は64%ですが
純粋に国産飼料でまかなっているのは16%に過ぎません。


 Q 農家の数も減っているのかな。


 A 日本の農業は昭和1桁世代が支えてきましたが、後継者不足が深刻です。
農業就業人口は12年は250万人で、この5年で2割も減りました。
担い手は65歳以上が6割を占め、平均年齢は66歳です。
離農が増え、耕作放棄地もこの20年で倍増し
埼玉県の面積とほぼ同じ約40万ヘクタールに上っています。
農水省自給率50%を目指していますが
耕作放棄地の解消や、担い手の育成が課題となります。


 Q 対策はあるの?


 A 農水省は多様な担い手を呼び込もうと、09年に農地法を改正しました。
企業の農業参入を自由化し、リース方式で農業が容易になりました。
「平成の農地改革」と呼ばれ、参入企業は改正前の約5倍のペースで増えています。
「次代の担い手づくりは待ったなし」と危機感を強めるJAは
大規模経営を推進し、農地集約化などにより、収入増を目指しています。