花粉症

花粉症治療薬、いつから投与すればいい?
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201301/528744.html



日本気象協会によると、今年のスギ花粉の飛散開始時期は2月中旬。
飛散量は九州・四国地方以外では例年並みかそれ以上となり
関東地方では例年の約1.5倍の飛散が予測されている。


では、いつから治療を開始すればいいのだろうか。

【Point1】治療は「症状が出た時から」が基本

日本医大耳鼻咽喉科教授の大久保公裕氏は
「現在主に使われている第2世代抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬は
服用後、治療効果が表れるのが早い。
花粉飛散開始時もしくは症状発現時から治療を始めても、症状は十分抑えられる」
と説明する。


ただし留意したいのが、前述の2剤以外、Th2サイトカイン阻害薬のアイピーディや
抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬(抗PGD2・TXA2薬)のバイナス
といった薬剤では、早期の効果発現は証明されていない点。
これらについては「花粉飛散予測日の1週間前をめどに服用した方がいい」(大久保氏)。

【Point2】鼻噴霧ステロイドは早めに使う

治療薬の選択に当たっては
くしゃみや鼻水が主症状ならば第2世代抗ヒスタミン
鼻閉が強ければ抗ロイコトリエン薬などを用いる。
花粉の飛散量の増加と共に症状が増悪する場合は
早めに鼻噴霧用ステロイド薬を併用するのが基本だ。
ガイドライン改訂前後でその方向性に変わりはないが
「中等症以上の鼻閉型の治療薬の選択肢に新たに抗PGD2・TXA2薬が加わった点が
今改訂の主な変更箇所だ」と大久保氏は説明する。