2タカ

バングラデシュのお金、日本がつくるの?
http://mainichi.jp/opinion/news/20130114ddm003070133000c.html
http://www.mint.go.jp/topics/new/page166.html

日本がバングラデシュのお金をつくるって?


造幣局が、バングラデシュから2タカ(約2円)貨幣(硬貨)
5億枚の製造を受注、2月にも製造を始めます。
日本はニュージーランドスリランカの記念貨幣を製造したことがありますが
いずれも数万枚規模。日常的に使われる海外貨幣の大規模な受注は初めてです。

Q バングラデシュは自分で貨幣をつくらないの?

A 造幣局によると、世界約190カ国・地域のうち
自前で貨幣をつくっているのは約60カ国程度で
残りの国は他国に製造を頼んでいます。
発展途上国では貨幣をつくる技術や設備が乏しく
植民地時代の旧宗主国に製造を頼んでいる例が少なくありません。
バングラデシュは昨年7月、貨幣の発注先選定に向けて国際入札を実施。
英国、ドイツなども受注に名乗りを上げましたが、偽造防止技術が高く
最も安い価格(約5億2000万円)を提示した日本が落札しました。

Q 外国通貨づくりに乗り出したのはもうけるため?

A 原材料費などを考えると、もうからないのが実情です。
造幣局の狙いは、国内の硬貨製造量が減る中
余った製造設備を活用したり、技術を高めることです。
日本の高い技術を安く提供して途上国を支援する側面もあります。


造幣局は東京、大阪、広島に製造工場がありますが
「スイカ」など電子マネーの普及も背景に
2011年の硬貨の製造量は7億3800万枚と
ピーク時の1974年(56億1000万枚)の約8分の1に激減しています。


また、造幣局は偽造防止技術や貨幣の表面が虹色に輝く発色技術
などの開発を進めていますが、国内では記念硬貨くらいにしか活用できません。
そこで、海外貨幣の製造を受注し、最新技術を活用する機会を広げようとしているのです。

Q これからも海外からの受注を増やすの?

A 今回受注したバングラデシュの2タカ貨幣は
ムジブル・ラーマン初代大統領の肖像と国章が描かれ
日本の硬貨に使われていないステンレス製。
造幣局は「初めての素材で製造できるチャンス」と張り切っています。
財務省造幣局
経済成長で貨幣需要が伸びている新興国を中心に受注活動を強化する方針です。