運動するとじんましん

どうしました
http://apital.asahi.com/askadoc/2012122500020.html



運動するとじんましん中学1年生の息子。
サッカー部の練習中、全身にじんましんが出て、呼吸が苦しくなることがあります。
かゆみもひどいようです。
年に何度かあり、運動会の後や合宿の後などに起きることもあります。
抗アレルギー薬を飲むと症状が落ち着いてくるのですが、心配です。(東京都・H)


【答える人】赤沢晃さん 東京都立小児総合医療センター アレルギー科部長

Q アレルギーですか。

A 食べ物と運動の組み合わせによる特殊なアレルギーの疑いがあります。
小麦など特定の食品を食べて2〜4時間後に、強めの運動をすると症状が出ます。
運動をしなくても症状が出る食物アレルギーとはタイプが異なります。
発疹が出たり、呼吸が苦しくなったりし
呼吸困難や血圧低下が起こることもあるので、注意が必要です。

Q 原因は?原因の食品は?

A はっきりしませんが、運動すると、安静時には吸収されなかった蛋白質
腸で吸収され、それが症状の引き金になると考えられています。
年齢的に中高生に多い傾向があり、中学生の6千人に1人で
発症しているとのデータもあります。男児の方が圧倒的に多くみられます。


原因の食品は小麦やエビ、ブドウなどの果物が多いです。
アスピリンなど非ステロイド性の消炎鎮痛剤を飲んだ場合に
症状が強まることもあります。
症状が出た時に、その5〜6時間前の行動や食事の内容を書き出して
何が原因か特定する必要があります。

Q 対処法は?

A 原因の食べ物がわかれば、運動をする前には食べないようにするか
食べたときには運動しないことです。
激しい症状が出た時に備え、ショック症状を和らげるエピペンを持つべきか
医師に相談するのもいいでしょう。

Q 治りますか?

A 食べ物が関連する子どものアレルギーは、成長にともなって
腸の免疫機能が発達することで治まることがあります。
半年から1年に1度は検査をして確認したほうがいいでしょう。