ツムラ

ツムラ、熊本で生薬の栽培面積拡大 漢方需要増に対応
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD060M0_W2A211C1TJC000/



ツムラは来春から、熊本県で漢方製剤の原料となる薬草の栽培を始める。
ツムラは国内の漢方製剤市場でシェアが8割超。
漢方薬を処方する医師の増加で市場が拡大していることに対応して
熊本を国内で6カ所目の栽培拠点とする。
原料調達の15%を占める国内の栽培拠点を増やし、安定調達体制を整える。


熊本県あさぎり町を中心として、まずサイコを栽培する。
数年前から試験栽培に数十戸の農家が協力しており、開始時点でも参加する見込み。
来年以降、協力農家を増やし、熊本での栽培面積や品目の拡大を目指す。
ツムラがコストを把握して生薬の購入価格を設定する「自社管理圃場」とする。


熊本で採れたサイコは現地で乾燥し、茨城県石岡市にある生薬の保管倉庫に運搬。
茨城県阿見町静岡県藤枝市にある工場で漢方製剤に加工する。


ツムラ全体の調達比率は中国が80%、国内が15%、ラオスなどが5%。
主要調達先の中国でも栽培拠点を拡大しているが、漢方の需要増に備えて国内でも拠点を増やす。


ツムラの漢方製剤の売上高は2013年3月期に前の期比1割増の990億円を見込む。
同社は16年3月期に1180億円に拡大するとみている。