インフルエンザ脳症

インフルエンザ脳症に注意 乳幼児、けいれん続けば受診を
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48958010Z21C12A1EL1P01/



脳症を発症するのはインフルエンザの患者1万人あたり数人で
毎年100〜500人程度がかかる。
1〜2歳までの乳幼児を中心に、就学前の子供が重症化しやすい。
脳症になった場合の致死率は、以前は約30%と高かったが
「ここ数年は7%前後で推移している」(岡山大学森島教授)。
それでも患者の25%程度に、知的障害や高次脳機能障害
てんかん、体のまひなどの後遺症が出るという。


主な前兆はけいれん、呼びかけに応じない意識障害
意味不明なことを言ったりする異常な言動などだ。
中には自分の手を食べ物だと思ってかじったりする例もあるという。
こうした症状は、発熱などの通常のインフルエンザの症状が出てから
12〜24時間後に出るケースが多い。


治療では免疫を抑える薬などを投与する。
脳細胞の破壊を抑える低温療法などを実施する例もある。
脳症は脳にウイルスが侵入するのではなく
病原体に対抗するため体に備わっている免疫システムが過剰に働いた結果
起こると考えられているからだ。免疫に関係する物質が脳に達し
脳細胞の死滅をもらたすというのが多くの専門家の見方だ。