ソロス氏の金保有51%増、透けるドル不安
http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DGXNASFK15008_15112012000000
George Soros
ソロス・ファンド・マネジメントの米証券取引委員会(SEC)への
四半期運用銘柄情報開示(通称13F)によると
金ETF保有残高が2012年9月末時点で前期比51%増加していることが確認された。
2期連続の大幅増である。
今年の保有量ベースの推移をみると、3月末は0.9トン、6月末は2.7トン
9月末は4.1トン(米ドル換算では2億2713万5000ドル)という具合だ。
ソロス氏は2011年2月のダボス会議で「金はバブル」と明言。
その時期の13Fによると、2010年12月末の14.6トンが
2011年3月末には0.1トンとほぼ全量を売却したことが確認されている。
しかし、今年に入り、徐々に買い直しているわけだ。
ヘッジファンドとしては最大の金ETFを保有しているポールソン&カンパニーも
昨年後半に売却を開始したが、2012年4〜6月期に再び買いに転じている。
(なお、同ファンドの最新13Fは現時点でいまだに出ていない)
さらに、大手ヘッジファンドのレイ・ダルド氏は
「金買い」をメディアを通じて推奨している。
ピムコの債券王といわれるビル・グロス氏も自らのツイッターで
「buy gold」金を買え、とストレートにつぶやき注目されている。
総じて、米国の量的緩和(QE)が加速するなかで、ドル価値の希薄化が進行し
「刷れるドル、刷れない金」の違いが再認識されているようだ。