閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症…新ステント 潰れにくく
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脚への血流が悪くなり、しびれたり痛んだりする閉塞性動脈硬化症。
太ももの血管に使う新しいステントが7月に保険適用になり、治療の選択肢が広がった。


閉塞性動脈硬化症は、加齢や糖尿病、喫煙などが原因とされる。
60歳前後から発症率が高くなり、男性に多い。


症状が進むと数百メートルを歩くだけで
ふくらはぎなどに痛みが生じ、休みながらでないと歩けなくなる。
安静にしていても激しく痛む場合もある。最悪の場合、足が壊死してしまう。


積極的に歩く運動療法を行うことによって
血流が増えて迂回路となる血管が作られ、症状の改善が期待できる。
血液を固まりにくくする薬なども服用する。


今回、保険適用されたステントは、形状記憶合金でできているのが特徴で
治療後に外から圧力が加わっても押し潰されず、血流を確保できる。
血管の詰まっている部分の長さは、原則14cm以下であることがこのステントを使う条件だ。


慈恵医大病院(東京都港区)血管外科教授の大木隆生さんは
「閉塞部分が短ければ、バイパス手術よりも、ステントによる治療が第一選択になる。
血管内治療の適用が広がった意義は大きい」と話す。


(2012年10月18日 読売新聞)