加齢黄斑変性

網膜の病気、ご用心 中高年、定期的に眼科検診を 発症のリスク、喫煙で上昇
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45081540X10C12A8EL1P01/



京都市に住む男性Aさん(72)は左目の視力が急に低下したのに驚いて病院を訪れた。
視力検査をすると、右は1.0だが左は0.3。以前は左右ともほぼ同じだった。
数カ月前から左目の状態がよくなかったが、それほど悪いとは思っていなかった。
医師は網膜などを詳しく調べ、加齢黄斑変性と診断。薬による治療が始まった。


半年後に左目の視力が0.7まで回復したため、通院するのをやめると症状が悪化。
1年半後に受診すると0.03まで低下していた。
回復は難しい状態で、右目も同じ病気の疑いが出ていた。


加齢黄斑変性は目の網膜の中央にある黄斑という場所に異常が起こる。
発症は50代以上が多く、国内の患者数は推定で70万人いるとされる。
症状は視力の低下のほか、視野の中央が見えにくくなったり、視野がゆがんだりする。
同じ目の病気である緑内障などよりも気付きやすく
いつからおかしくなったか患者が自覚している場合も多いという。


この病気は名前のとおり年齢を重ねると起こりやすくなる。
喫煙も発症リスクを高める。
Aさんは68歳で心筋梗塞になったのをきっかけに禁煙するまでは、毎日1箱吸っていた。