アボルブ

2012 #24
第1回夜間頻尿セミナー

沖縄県医師会館

特別講演Ⅰ

高齢者の夜間頻尿がもたらすこと
中川晴夫先生 (東北大学大学院医学研究科 外科病態講座 泌尿器科学分野 講師)


夜間頻尿3回以上で医療費、入院費が増大する。
転倒による骨折も増加し死亡のリスクファクターとなる。


夜間頻尿=前立腺肥大ではない。
尿量が多いものは泌尿器科の病気ではない。
心不全、浮腫などは内科で治療すべき
睡眠時無呼吸症による夜間頻尿はCPAPで劇的に改善する。


水を飲みすぎている患者も多い


(疫学について)
コレラの予防
ロンドンの医師ジョン・スノウは、コレラ患者の居住地を地図に書き込み
ある井戸の周辺に患者が集中していることを発見、井戸を封鎖させた。
コレラ菌が発見されるのはその30年後である。


日露戦争の頃、軍人の病死の最大の原因は脚気であった。
この脚気の予防法を確立したのは海軍軍医・高木兼寛
脚気が栄養不足によって引き起こされると考え
軍艦の乗組員の食事を改善する実験を行った。
海軍カレーの発祥である。

特別講演Ⅱ

夜間排尿の疫学的相関因子
吉村耕治先生(京都大学大学院医学研究科 泌尿器科 准教授)