RSウイルス 

RSウイルス 乳幼児は注意
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http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1108/1108078.html


東京都内に住む主婦は、次男(2)が軽いせきをし始めた時
「上の子の風邪がうつったのかな」と思っていた。
次男は翌日、40度を超える高熱が出て近所の小児科を受診。
ゼイゼイ、ヒュウヒュウと呼吸が苦しそうで
処方された解熱剤などを飲ませようとしても、はき出してしまう。
翌朝には、次男はぐったりして顔色も真っ青になった。


母親は、昭和大病院(東京・品川区)に次男を連れて行った。
診察した小児科准教授の水野克己さんは
エックス線検査で、肺炎の影があることを認めた。
鼻の粘膜を調べると、RSウイルスが検出された。


RSウイルスは例年10月〜3月頃に流行する。
乳幼児が感染しやすく、2歳までにほぼ全ての子どもが一度は感染する。
大半は、鼻水やせきなどの普通の風邪の症状で治まる。


しかし、1歳未満の乳児は肺の抵抗力が未熟なため
肺炎や細気管支炎などを引き起こしやすい。
乳幼児の肺炎は、RSウイルスが原因の半分を占めるとされる


次男は、水分と栄養分を補う点滴を受けたところ
顔色も戻り、自分でも歩けるようになった。
自宅に戻り、吸入ステロイドで気道の炎症を抑え
気管支拡張薬で空気の通り道を広げる治療を続けた。
眠れないほど激しかったせきも、1週間ほどで徐々に治まった。


RSウイルスは、ウイルスを排除する免疫が体にできにくい。
ワクチンや抗ウイルス薬もなく、何度も感染する
3歳までにRSウイルスによる肺炎や細気管支炎などを経験したことのある乳幼児は
再感染した際にも重症化しやすいとの報告もある。
(2012年3月27日 読売新聞)