高いタワー、なぜ関西には建たないのか

http://www.nikkei.com/life/gourmet/article/g=96958A9C93819890E3E1E2E39F8DE3E1E2E1E0E2E3E09393E082E2E2;p=9694E3E6E2E4E0E2E3E2E4EAE6E4



東京スカイツリーは高さ634メートルでタワーでは世界一。
ツリーに抜かれた東京タワーも333メートルあるのに
関西の通天閣京都タワー神戸ポートタワーは100メートル台だ。
関西にはなぜ対抗できるタワーが建たないのだろう。


「関西は生駒山摩耶山などの山上に
塔を設ければ必要な範囲をカバーできます。平地に高い電波塔が必要ないのです」
総務省近畿総合通信局の片桐課長が即答してくれた。
ケーブルで生駒山に登ってみた。標高642メートル。
大阪、兵庫、京都、奈良方面を見渡せる絶景だ。
山上遊園地の遊戯施設に交じり電波塔がロケットのように林立する。
一番高い読売テレビ放送の電波塔は山の高さを合わせて723メートル。
スカイツリーを上回る。


一方、平たんな関東平野では高い電波塔が必要。
超高層ビルが増えたうえ、モバイル端末に電波を安定的に届けるため
東京タワーより高い塔が必要になった。
日本経済新聞大阪夕刊2012年3月21日付]