千載一遇のチャンス

軍が“金一族”追放も…拉致解決の好機
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20111220/frn1112201249005-n1.htm



金正日死去後の北朝鮮で何が起きるのか。
拉致問題を解決する千載一遇のチャンス」と指摘するのは
安全保障の専門家で独立総合研究所社長の青山繁晴氏。


今後の北のシナリオは
「三代目の金正恩への世襲をめぐり、いずれは混乱が生じ軍主導体制となるが
単独での生き残りは困難」と予測、いまこそ日本政府の手腕が問われていると語る。


「明らかなのは
金日成から金正日に権力が移行したときのようにはならないということだ」と指摘
そして「金正日の場合、後継者に指名されてから金日成の死まで20年あり
死去後も3年かけて総書記になった。
しかし正恩は性急に後継者に仕立て上げられており20代後半という年齢も若すぎる。
三代目への移行がスムーズに行く要素はほとんどない」


それでは、誰が実権を握る可能性があるのか。
朝鮮人民軍が金一族の名前を利用した集団指導体制にするか
一族を追放して実権を握る体制を選ぶか、軍の中でも路線対立があるだろうが
いずれにせよ軍の意向がすべてを決める。
ただ、どちらにせよ北朝鮮だけでは困窮を乗り切れない。
日韓米中露の5カ国に支援を求めることになるだろう」


そして、金総書記の死去とその後の混乱は
拉致事件を解決する千載一遇のチャンスになると青山氏はみる。
金正日拉致事件の真犯人だったが、正恩にとっては
生まれる前か子供時代のことなので、自分自身が追及される恐れは少ない。
拉致を解決するから日本に援助してほしい、という方向に動く可能性は十二分にある」