キプレス

2011#63
第3回沖縄Airway Conference 杏林製薬

The Naha Terrace

【特別講演Ⅰ】

one airway one diseaseからみた喘息の気道病態と治療
滝澤始先生(杏林大学医学部呼吸器内科教授)


東北地方1万人の患者調査では
喘息患者の61%がアレルギー性鼻炎を合併
アレルギー性鼻炎患者の49%が喘息を合併しいている。


好酸球性喘息(ステロイドに反応)
好中球性喘息(ステロイド抵抗性、マクロライドが有効、たばこが関連)
好酸球副鼻腔炎
好中球性副鼻腔炎
これらの関連は未解明


アスピリン喘息では、ほぼ100%が副鼻腔炎を合併

季節性、通年性でも喘息の治療・管理に大きな影響を与える

喘息の治療・管理が大きな影響を与える

【特別講演Ⅱ】

好酸球副鼻腔炎の病態と治療について
松根彰志先生(日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科臨床教授)

好酸球副鼻腔炎
副鼻腔粘膜または鼻ポリープに著明な好酸球浸潤を伴う易再発性の慢性副鼻腔炎の総称。

嗅覚障害が高度
ステロイドの全身投与が有効
多発性鼻ポリープ、鼻茸(両側性)
好酸球に富む粘稠な鼻漏、時に膠状
喘息を合併する
アレルギー性鼻炎との合併は少数

  • 治療の原則

手術
内服ステロイド
長期の経過観察


マクロライド抗ヒスタミン剤は効かない
抗ロイコトリエン薬は力不足(あくまでも補助的)

  • 術後のNSAIDS

COX-2
エトドラクハイペン
ソランタール
カロナール

  • 期待される薬

1日1回タイプのステロイド点鼻薬
オマリズマブ(ゾレア)