椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア、薬で痛み緩和 浸透
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1E4E5E6E3E5E4E2E0E6E3E3E0E2E3E3979EE382E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3



「昔に比べてヘルニアの手術件数は減っている」
と指摘するのは大阪厚生年金病院脊椎外科の細野昇部長。
椎間板ヘルニアは何もしなくても1年経過すると7割の患者は回復する。
飛び出したヘルニアを体内の貪食細胞と呼ばれる細胞が食べるからだ。
「1〜2年後の回復状況は手術の有無にかかわらずほとんど変わらない」(細野部長)
発症直後の1〜3カ月の激しい痛みを薬で耐えられれば手術を回避できる場合が多い。


最近は、痛みを抑える薬も増えている。その一つが「プレガバリン(商品名リリカ)」。
もともとは帯状疱疹(ほうしん)に伴う神経痛の薬だったが昨年10月に適応拡大された。
細野部長は「大幅な改善がみられる患者もいる。
従来の治療の考え方を大きく変える可能性もある」と期待する。


麻薬系の薬もある。
今年4月に承認された経口薬「オピオイド(商品名トラムセット)」だ。
吐き気や眠気などの副作用があり、慎重に処方する必要があるものの
こうした腰痛治療に使える薬に対する現場の医師の期待は大きい。
日本経済新聞夕刊2011年11月25日付]