高学歴の稼げる女性はなぜ結婚できないのか?
森川友義・早稲田大学国際教養学部教授
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/a866991bc292385abdcd97be46af1df3/page/1/
Q.高学歴な女性に独身が多いのはなぜでしょうか?
恋愛とは、自分の恋愛価値、商品価値を基にした物々交換です。
一般的には、価値が同じくらいの男女同士が恋人や夫婦になります。
素敵な人の配偶者は素敵な人であろうと想像できるわけです。
女性の場合に一つのポイントとなるのが学歴です。
女性は、つねに自分が最低ラインと考える傾向があります。
男性を選ぶ際、学歴や収入が同じか
あるいは自分より高い人を求めてしまうということです。
そのため、高学歴の女性は
自分より低い偏差値の男性に、社会的条件としての魅力を感じなくなります。
極端な言い方をすると、自分が女性として魅力的ではなくても
相手に対する欲求が高くなってしまうわけです。
高学歴の女性は、大企業の総合職などの地位に就き、年収が高い人も多い。
よって、自分を最低ラインと考えると、男のパイがなくなってしまいます。
Q.高学歴の女性が“売れ残る”のは日本特有の現象でしょうか?
米国でも同じです。
ハーバードでMBAを取った人と、無名大学卒の人はそもそも出会わないですし
教養レベルや関心事が異なるため、お互いがなかなか引き合いません。
高学歴の女性は、おカネはあっても、仕事が忙しくて、エネルギーと時間がありません。
ただ、時間はいくらでもやり繰りできます。意識して努力すべき。
それなのに、「待てば白馬の王子が現れる」と思っている人がいまだに4〜5人に1人もいます。
女性の中には、自分の年収が上がることがモテにつながると考えている人もいますが
それは勘違いです。生物としての女性の魅力は、19〜20歳がピーク。
女性誌を見ると「30代後半がモテキ」と書かれていますが、事実とは異なります。
(週刊東洋経済2011年10月15日号)