妊娠と薬

2011#19
第4回 美ら島薬学ネットワーク 持田

沖縄県医師会館

【特別講演】

『妊娠と薬』
虎の門病院 薬剤部長 林昌洋先生


FDA Pregnancy Categoryの「C」とは?
AとBは胎児リスクが問題にならない可能性を示しており、臨床医は選択可能。
Cは真ん中のリスク分類ではない。実は未知である。
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_03-02.html


オーストラリア医薬品評価委員会のPregnancy Category
FDAと同じではない。
Bは未知でFDAのCに近い。
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_03-03.html


通常妊娠での奇形の発生率は?
出産時に気付く奇形発生率は1−3%
その後に明らかになってくる異常(精神遅滞など)を含めると
自然発生頻度として先天異常リスクは3−5%程度存在する。


てんかん学会のガイドライン
奇形発生頻度
プリミドン (マイソリン)14.3% 
バルプロ酸Na (デパケン) 11.1%
フェニトイン (アレビアチン)9.1%
カルバマゼピン (テグレトール)5.7%   
フェノバルビタール 5.1%
バルプロ酸Naは投与量と奇形発現に相関性あり。
1日1000mg以下が望ましい(1日600mg以下では奇形発現増加なし)