盲流

始まった「中国からの大逃亡」 エリートばかり6万5千人
http://sankei.jp.msn.com/world/china/101118/chn1011180857002-n1.htm
national geographic

中国国内紙の『経済参考報』は10日
「中国では現在、移民ブームが起きている」と報じている。
同新聞が行った関連調査では
2009年に中国から米国への移民だけで、その人数は65,000人に上り
しかもその大半は、エリートや富裕層であるという。彼らの移民先は主に
米国を筆頭にカナダやオーストラリア、シンガポールなどの諸先進国である。


今年4月に公表された中国社会科学院の関連報告書でも
中華人民共和国史上3度目の移民ブームが起きており
中国は世界最大の移民輸出国家となりつつある」との指摘がある。


同報告書によると
70年代末、トウ小平の「開放路線」の実施で海外の情報が入ってくるにつれ
多くの中国人が先進国と当時の中国とのあまりにも大きな経済格差に衝撃を受けて
われ先にと海外への「逃亡」を始めたことが最初の「移民ブーム」である。


90年代初頭には2度目の移民ブームが起きた。
天安門事件直後の閉塞した政治・経済情勢がその背景にあったことは明らかである。


しかし、現在進行中の3度目の移民ブームの場合、様子がまったく違っている。
中国経済が諸先進国のどこよりも「繁栄」の様相を呈している中
いまこそわが世の春を謳歌しているはずの中国エリートや富裕層が
むしろ群なして海外へと逃げていったというのは一体なぜなのか。


それに答えるために
『経済参考報』記者は当事者たちをつかまえて一連の取材を行ったが
中国国内の環境汚染、食品・医薬品の安全問題
公共サービスの悪さ、社会的不平等さ
法体制の不整備、権力の横暴を原因とする「不安感」
投資・ビジネス環境の悪化
などが
多くの人々を海外へと駆り立てた諸要因となっていることが
取材によって判明しているのである。


言ってみれば、中国の自然・社会・政治・経済環境の全体
すなわち「中国」に対する中国人自身の嫌気と不信感こそが
現在の移民ブームを引き起こす要因となっている、ということである。



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