鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血 20年以上続く
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=32303


Question

20年以上、「鉄欠乏性貧血」が改善せず悩んでいます。
月経による出血量は少し多く、以前、鉄剤を服薬していましたが
胃への負担が大きくやめました。どうしたらいいでしょう。(41歳女性)

Answer 鉄剤は必須

回答者:浦部晶夫先生 NTT東日本関東病院(血液内科)


「鉄欠乏性貧血」は月経による出血が原因で起こることが多く
動悸や息切れを起こしたり、疲れやすくなったりします。
症状を改善するには、食べ物に気をつけたり
サプリメントをとったりするだけでは不十分で、鉄剤の服用が必要です。


ただ、鉄剤の服用で胃腸の具合が悪くなることがあり、その場合は胃腸薬を併用します。
通常は、これで胃腸の調子は改善されますが、だめな場合は、鉄剤の種類を替えてみます。


また、鉄剤を飲む時間を変えると、副作用を抑えられることがあります。
通常、鉄剤は食後に服用しますが、寝る前や食事中に飲んでもかまいません。


これらの対策をとってもだめな場合は、注射薬に変更し、鉄剤を静脈注射します。
ただ、注射した鉄剤は体内に蓄積されるため、鉄分の数値を検査しながら
過剰投与にならないよう注意が必要です。


質問者は、閉経すれば、貧血は治まると思いますが
それまでは鉄剤の投与を続ける必要があります。
(2010年10月22日 読売新聞)