グルコバイOD

第4回沖縄DMC バイエル

The Naha Terrace

【特別講演】

病態とエビデンスから考える糖尿病治療
綿田裕孝先生(順天堂大学内科学代謝内分泌学講座主任教授)
昭和40年生まれ、ラサール高校→大阪大


HbA1c 7.1%くらいが死亡率最低という報告がLACETになされた。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20110121
http://intmed.exblog.jp/9872646/


低血糖は避けなければならないから、少し甘めのコントロールでも仕方がない。


妊娠はインスリン抵抗性を引き起こす。
健常妊婦の場合、膵β細胞の機能亢進が起こって、妊娠初期から末期にいくにつれて
インスリン産生が多くなり、血糖値が上昇しないように調節されているが
この代償機構が不十分だと、血糖値が上昇し、妊娠糖尿病の原因となる。


妊娠期には、膵β細胞におけるセロトニンの発現が亢進し
これが膵β細胞の増殖を促進して増大するインスリン需要を代償することを
Nature Medicine(2010; 16: 804-808)に報告した。


膵β細胞におけるセロトニン合成を促進して膵β細胞量を増やすことができれば
妊娠糖尿病の予防・治療のみならず、2型糖尿病全般の新たな治療標的になりうる。