乳がん

乳がん 再発・転移の薬物療法
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archive/2010/0622/index.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archive/2010/0623/index.html



それぞれの治療に用いる薬は、がん細胞の性質に合わせて選ばれます。


「ホルモン療法」
エストロゲンに応じて増殖するがんの場合に選択されます。
● 抗エストロゲン
がん細胞がエストロゲンを取り込むのを阻害します。
● LH-RH製剤
卵巣でエストロゲンがつくられるのを抑制します。
● アロマターゼ阻害薬
脂肪細胞でのエストロゲンの産生を抑えます。閉経後の女性に用いられます。


「分子標的治療薬」
● トラスツズマブ (ハーセプチン
週に1回の注射を継続します。
「HER2たんぱく」という、がん細胞の表面にある“受容体”に作用します。
単独で使用した場合約3割
抗がん剤と併用した場合は4〜5割の患者さんに効果があったと報告されています。
● ラパチニブ (タイケルブ)
トラスツズマブに耐性ができて効かなくなった場合に使用が考慮される薬です。
トラスツズマブが効かなくなった患者さんに、ラパチニブと抗がん剤を併用すると
その約2割の患者さんで、がんを縮小する効果があったと報告されています。
内服薬なので家庭で使用できることが大きなメリットです。
副作用としては心臓への影響のほか、下痢・発疹・軽度の肝機能障害がみられています。





HER2
HER2
ハー2