学術講演会
サノフィ・アベンティス sanofi aventis
Hotel Royal Orion
【特別講演】
「糖尿病診療〜最近の話題から〜」
南條輝志男先生(和歌山県立医科大 前学長)
糖尿病薬にファーストチョイスはない。
成因および病態は多様
長期安定性の確立した、経済効率の良い薬剤を選択する。
基本はインスリン、ビグアナイド、SU
アクトス
水分貯留、うっ血性心不全、骨折リスクがあり
ベース薬として使用すべきではない。
心臓障害の副作用は極めて多く
膀胱癌が増えることが実証されている。
逆にメトホルミンは
発癌を抑制するのではないかと期待されている
SU剤とジャヌビアなどの併用では
アマリール2mg
ダオニール1.25mg
グリミクロン40mg
以下に減量するよう日本糖尿病学会は推奨している。
http://www.jds.or.jp/jds_or_jp0/uploads/photos/595.pdf
2010年4月19日
日本糖尿病学会<Recommendation>
1)高齢者や軽度腎機能低下者にSU薬の使用は極めて慎重でなければならない。
投与して効果が少ない場合、SU薬は安易に増量しない。
2)高齢者・腎機能低下(軽度障害を含む)・心不全の患者には
現行ではビグアナイド薬の投与は禁忌である。
3) SU薬ベースで治療中の患者でシタグリプチンを追加投与する場合
SU薬は減量が望ましい。特に高齢者(65歳以上)
軽度腎機能低下者(Cr 1.0mg/dl以上)、あるいは両者が併存する場合、
シタグリプチン追加の際にSU薬の減量を必須とする。
アマリール2mg/日を超えて使用している患者は2mg/日以下に減じる。
ダオニール1.25.mg/日を超えて使用している患者は1.25㎎/日以下に減じる。
グリミクロン40㎎/日を超えて使用している患者は40mg/日以下に減じる。